≪インタビュー≫語学力を仕事に!目白大学 中国語学科卒業生が語る留学・キャリア体験とオリジナル台北ツアー紹介①
- Manettia編集部
- 7月30日
- 読了時間: 6分
目白大学とのコラボ企画、第二弾!
語学を学び、留学を経てキャリアにつなげた丸山千尋さんのリアルな経験談をお届けします。中国語との出会いから上海留学、就職活動まで語ってくれました。さらに、丸山さんおすすめの「台北満喫女子旅ツアー」もご紹介。これから語学を学びたい人、中華圏に興味がある人にとって、ヒントがたくさん詰まったインタビューです。

◆大学で中国語を学びたいと思ったきっかけはありますか?
丸山さん:高校時代に中国語の授業を選択していたこと、そして高校2年生のときに1週間の上海への交換留学を経験したことが大きなきっかけです。現地での生活や文化に直接触れる中で、「もっと本格的に中国語を学びたい」という気持ちが強くなりました。
◆目白大学の中国語学科で好きな授業はなんでしたか?
丸山さん:一番印象に残っているのは、ゼミで翻訳に取り組んだことです。「東アジア生涯教育フォーラム」報告書の日本語訳に挑戦し、翻訳者として自分の名前が掲載されたのがとても嬉しかったのを覚えています。内容は高齢者教育に関するもので、言い回しや微妙なニュアンスの表現など、当時の先生が丁寧に指導してくださったのがとても印象的でした。
◆学生時代に中国語の検定を受けましたか?
丸山さん:中国留学中にHSK4級を取得し、帰国後(大学2年生)の夏休み中にHSK5級を受験しました。

◆中国語学科で学んだことは就職活動にどう役立ちましたか?
丸山さん:就職活動では、自己PRの材料としてとても役立ったと感じています。特に、留学や課外活動での経験は「学生時代に力を入れたこと」として面接で話すと、面接官の方が興味を持ってくださることが多く、会話が広がるきっかけになりました。また、在学中にHSK5級を取得したことも、中国語を真剣に学んできた証として評価されました。自分にとっても大きな自信になり、就職活動を進めるうえでの心の支えになったと思います。
◆上海の大学に1年間留学していたと聞きました。留学経験を通して自分のなかで変わったことはありますか?
丸山さん:いい意味で、周りの目をあまり気にしなくなりました。以前よりも、自分の意見をしっかり言えるようになった気がします(笑)。嫌なことは無理に我慢せず、「できないものはできない」と伝えられるようになったのも大きな変化だと思います。

◆これから学生が留学に行く時に、もちろん語学の勉強大切ですが、それ以外にこういうことを経験してきた方がいいとか、こういうことは積極的にやってきた方がいいとかアドバイスはありあすか?
丸山さん:とにかく、人と積極的に関わること、気になったことにはどんどんチャレンジしてみることが大切だと思います。私は大学1年生の9月から、上海の同済大学に1年間留学しました。語学の勉強はもちろん、現地の学生や他国の留学生との交流にも力を入れていました。太極拳の授業にも参加し、その中で「上海市国際学生太極拳大会」に出場する機会をいただき、団体・個人の両方で入賞することができました。とても貴重な経験でしたし、就職活動の面接でもこの話をすると興味を持ってもらえることが多かったです。


◆上海・同済大学のキャンパスと目白大学のキャンパスの違いはありましたか?
丸山さん:目白大学に限らずかもしれませんが、中国の学生はとても勉強熱心だなと感じました。同済大学にはかなり大きな図書館があるのですが、いつ行ってもほとんどの席が埋っていて、空席が出るのを待つこともよくありました。また、カフェやタピオカのお店など、キャンパス内外のさまざまな場所で勉強している学生が多かったのも印象的でした。



◆就職活動は中国語を仕事で使用する会社で考えていましたか?
丸山さん:そうですね。留学経験や語学力を活かせる仕事がしたいと思うようになり、海外、特に中華圏に展開している企業や、今後グローバル展開を目指している企業を中心に就職活動を進めていました。新卒で入社したのは、EC事業のWebコンサルティングを行っている会社で、台湾にも支店がある企業でした。
◆WEBコンサルティング会社に就職後、旅行会社に転職したきっかけはありますか?
丸山さん: 新しい分野に挑戦したいという気持ちや、海外旅行が好きだったこと、そして語学力やこれまでの経験を活かしたいという思いから転職を決意しました。転職活動では旅行業界や国内勤務に限定せず、ドバイで人材派遣会社や営業職の面接も受けました。中国留学中によく利用していた旅行予約サービスの企業に親しみを感じていたこともあり、最終的には外資系の旅行関連企業に入社を決めました。
◆旅行会社でのお仕事で中国語を使う場面はありましたか?
丸山さん:本社が中国にある企業だったため、現地の他部署とのやり取りや、中国から視察の方が来たときの対応などで中国語を使う機会がありました。アジアやヨーロッパにも支店があるため、社内の公用語(他部署とのやり取り)は基本的に英語でしたが、日本語や英語に加えて中国語が理解できることで、やり取りがスムーズになったり、細かなニュアンスを汲み取れたりする場面が多くありました。
◆旅行会社は、社内の公用語が英語だったんですね。英語はどのように勉強したのですか?
丸山さん:中国に留学していたときに英語も一緒に学びました。授業は基本的に中国語でしたが、留学生クラスに所属していたので詳細な説明やグループワークは英語で行われることが多く、授業についていくため、また他の留学生と交流するために、とにかく必死で勉強していたのを覚えています(笑)。英語で書かれた教材を使って中国語を学んだり、うまく話せなくても積極的に英語を使うようにしていました。

◆仕事に限らず、中国語を話せてよかったと思う時ありますか?
丸山さん:今はどこに行っても中国語を耳にしますし、海外旅行中に日本語のメニューがなくても中国語のメニューが置いてあることが多いので、とても役に立っています。友人が中国にいるためよく遊びに行くのですが、一人でタクシーに乗ったり、ちょっとした買い物をするときに中国語を学んでいて本当によかったと感じます。また、中華圏に関わる方と仕事をする際、アイスブレイクとして留学経験などを話すと親しみを持ってもらえ、その後のやり取りがスムーズになることもありました。
写真:台湾の歌手 周興哲(Eric Chou)の2023年上海公演

インタビュー②はこちらから
(text&edit:Tomoko Takeuchi、photo:Kiyori Matsumoto)









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