東京国際映画祭 ワールドプレミアム台湾映画『ダブル・ハピネス』。吉岡里帆も登壇したQ&A
- Manettia編集部
- 5 時間前
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第38回東京国際映画祭で、世界最速上映をされた台湾映画『ダブル・ハピネス』。
上映後に、監督シュー・チェンチエ、俳優リウ・グァンティン、俳優ジェニファー・ユー、俳優吉岡里帆、プロデューサークリフォード・ミウを迎えてQ&Aがおこなわれました。


まず冒頭にそれぞれ挨拶がありました。
シュー・チェンチエ:みなさんこんばんは。私はシュー・チェンチエと申します。この映画『ダブル・ハピネス』の監督です。皆さま今日はわざわざこの映画を観に来ていただきありがとうございます。実は私の前の作品は、東京国際映画祭で上映されましたがコロナで来日ができませんでした。今回はこのような場所でみなさんとお会いできて嬉しいです。ありがとうございました。
リウ・グァンティン:皆さんこんばんは私はリウ・グァンティンです。どうぞよろしくお願いします。実は私も大きなスクリーンで観たのは今日が初めてです。みなさんと一緒に映画を観れて本当に嬉しかったです。本当に感無量です。皆さんどうもありがとうございました。
ジェニファー・ユー:皆さんこんばんは私はジェニファー・ユーです。映画のなかで花嫁の役です。実は私は台湾で映画撮影したのは初めてです。そして今日ここで初めてこの完成した作品を皆さんと一緒に観ました。とても嬉しいです。皆さん映画をご覧になって気に入ってくださると大変嬉しいです。
吉岡里帆:皆さんこんばんは。今日はお越しいただき本当にありがとうございます。私自身今回が海外で映画の撮影に参加するのが初めてで、本当に思い入れのある作品になりました。自分自身は冒頭しか出ていないんですけど、完成した作品を観て本当にこう細やかなところへの愛情深いメッセージだったり、笑いのセンスだったりとても丁寧に撮られている映画だなって思いこんなに素晴らしい作品参加できて本当に嬉しいなと思いました。先日自分が出演した映画で台湾の高雄に映画祭に行った時に、台湾の方たちが本当に温かく出迎えてくださったので、今回は反対に私が日本のお客さんの皆さんと一緒に台湾から来たダブル・ハピネスのみなさんと温かい交流をできたらいいなと思っています。一緒に素敵な時間にしたいと思っています。よろしくお願いします。
クリフォード・ミウ:皆さんこんばんは。私はこの映画のプロデューサーのクリフォードと申します。本当に皆さんどうもありがとうございました。先ほど監督はおっしゃったように、前の作品が東京国際映画祭で上映されましたが、その時コロナで来ることができなかったので今日こんな大きな映画館でこんな大きなスクリーンで皆さんと一緒に完成した作品を観ることができて本当に嬉しいです。そして監督と素晴らしい役者の皆さんと一緒に壇上で皆さんとお会いすることができてとても嬉しいです。皆さん映画をご覧になって気に入っていただけますと大変嬉しいです。
その後、Q&Aがおこなわれました。

Q.吉岡里帆さん、先ほど冒頭だけの出演とおっしゃってましたが、最後まで見るとまさにイカスミを運んでくるエンジェルという実はすごく印象深い大事な役だと思いますが、いかがでしょうか?
吉岡里帆:自分のシーンで出てきたイカスミパスタが二人を繋いでいるものだったっていうのを完成した映画を見て知り感動しました。ジェニファーさんのセリフでもあるように、二人で過ごした時間を思い出しながらイカスミパスタを食べて口が真っ黒になっている姿お互い見せ合うこと。それは世界中の誰かのために美しくいるためではなくてお互い二人だけの世界で二人だけが幸せになれるっていうダメなところを見せ合うっていうもののすごい象徴的なものとして出てきていて映画としての効果みたいなものも感じました。

Q.監督は脚本の段階から“イカスミ”で繋いでいこうっていうお考えあったんですか?
シュー・チェンチエ:そうですね。脚本の段階ではすでに書き込んでいました。“イカスミ”は主人公が自ら見つけてきた幸せで、決して父親や母親から与えられたものではないということです。


Q.主演のお二人に質問です。この作品を撮影するにあたって一番大変だったことを教えてください。
ジェニファー・ユー:大変だったところは、ウェディングドレスがすごく重たいのでトイレに行くのが大変でした。だからあまり水は飲まないようにしていました。
リウ・グァンティン:映画の撮影中に自分の子供が生まれました。監督と同じように撮影を終え家に帰るお父さんに切り替えて一生懸命子供の面倒をみていました。このことが役柄をもう1度考えるきっかけになり、また活かすことができたと思います。

Q.監督とリウ・グァンティンさんに質問です。映画中でティムはあんまり広東語を使ってないなということが気になりました。わざとそのような設定にされたのでしょうか?
シュー・チェンチエ:台湾の場合は基本的には広東語はわからないし話せないです。映画の設定として、台湾語と広東語・北京語という組み合わせにすることで、国際結婚のような設定をしています。また皆さんも気がついたと思うんですけれども、香港で結婚式をするときには赤色の傘を使います。ところが台湾では決して赤は使いません。そういったところでも両方の違いを映像として表現しました。
リウ・グァンティン:映画のなかでコミュニケーションを取るときに、私は北京語を話しますが、ジェニファーは気持ちが高ぶると広東語を喋ります。私は、聞き取れますが喋れないということで、この二人のある種のテンションを表現しようとしていました。
最後にプロデューサーのクリフォード・ミウは「この映画は来年の旧正月に台湾で公開します。いつか日本でも公開されることを祈っています」と伝えQ&Aを締めくくりました。

(text&photo:Tomoko Takeuchi)



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