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《オリジナル企画》目白大学中国語学科で、台湾映画『劇場版 時をかける愛』(9月12日公開)の試写&感想座談会を開催。「考察好きにおススメ!」「台湾留学中に見た景色だ!って思い出しました」

更新日:2 日前

目白大学は東京の都心部新宿区にありながら、キャンパスは木々に囲まれ緑あふれる落ち着いた雰囲気。


今回、9月12日公開の台湾映画『劇場版 時をかける愛』の試写会を、配給会社アット エンタテインメントの協力で、目白大学外国語学部中国語学科で開催、試写後には感想座談会を行いました。台湾映画や台湾の音楽など、日ごろから台湾カルチャーに関心が高く、台湾留学も経験した学生を含む5名の学生による感想座談会の様子をお楽しみください。

(注意:作品のネタバレになる発言が出てきます)


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『劇場版 時をかける愛』ストーリー

2009年、台北。17歳の黄雨萱(ホァン・ユーシュエン)とコーヒー店で出会った28歳の李子維(リー・ズーウェイ)。初めて会ったのに、まるで何年も前から知り合いだったかのような感じがした2人は、やがて交際を始める。しかし2014年に李子維がビルから転落死してしまい大きなショックを受けた黄雨萱は、心の整理をつけるため上海へ赴任することに。3年後のある朝、黄雨萱が出勤すると、オフィスに差出人不明の小包が届く。その中には、「LAST DANCE」のカセットテープとウォークマンが入っており、そのテープを再生すると、黄雨萱は転落事故が起きる3日前の台北にタイムスリップして、しかも自分とまったく同じ顔をした、李子維の幼馴染である陳韻如(チェン・ユンルー)という女性になっていた……。


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◆物語の展開を理解するのが難しかったかもしれませんが、作品を観終えて今の率直な感想からお聞かせください。     

阿部:相関図が、どこでどうなって、誰が誰なのか・・・の理解が危うい感じです(笑)。

全員:(口々に)そうそう。

関:私も考察系が苦手なので、一部は物語が繋がったんですけど、これどうなんだ?ってところがありますね。

 

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◆では、みなさんの中で 「これってどういうことなの?」 というところを挙げていきましょう。

全員:それしかないですよ!(笑)

関:時系列からわからなくなる。

阿部:カセットテープを消したら・・・全てが良くなった?すべての元凶が1本のカセットテープなのかなって。

黄:私は台湾人ですが、中国語で見てもちょっとよくわからなかったです(笑)。

長舩:途中で婚約者の男の人が出てきたあたりからわけがわからなくなりました。  

全員:そう!(笑)

長舩:誰が入れ替わって、いまがいつなのか?2017年なのかがわからなくなりました。カセットテープが消えたなら、最初からユーシュエンとズーウェイのふたりは出会えなくなっちゃうんじゃないかと思うんですが。

配給会社の担当者:ユーシュエンとズーウェイはカセットテープが存在する前から出会っていたので、カセットテープが消滅しても関係ないんです。ユーシュエンが子ども時代に道に迷ったときに、ズーウェイが家を探してくれたという過去があってから、タピオカ屋での出会いがあるので。 


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藤田:難しかったんですけど、みんなが相手を思いやるというところが感動した部分でした。

全員:うんうん(同意)


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◆作品の中の音楽はどうでしたか?劇中、台湾のアーティスト、ウー・バイ「Last Dance」が何度も流れましたが?

関:ウー・バイのことはもちろん知っていて、「Last Dance」のことももともと知っていました。ああゆう系は好きです。


◆関さん以外のみなさんは「Last Dance」という曲を知っていましたか?

全員:(口々に)初めて。初めて聞きました。

関:私が台湾のバンドに詳しいってだけなんですけど(笑)。


◆ウー・バイは10月に来日コンサートを開催しますね!

全員:わぁー!


◆チケットはSS席が33,000円です。

全員:高ーい!!(笑)

関:でも、行きたいかも。

全員:おぉ~!


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◆それでは皆さんの好きなシーン、好きなセリフを教えてください。

阿部:聞いてる中国語と、字幕で出てる中国語が、たぶん意訳が入ってる日本語だからと思うんですが、あ!この単語はこういう日本語訳もあるんだなって思うことが、全体的に多かったです。

関:確かに!


◆今言ってくれたことも後で質問しようと思ってました!「字幕を見ながら、へー!そういう日本語訳もあるんだ」と思ったところは?と(笑)

阿部:「変!変!」って言ってると思ったところに、字幕を見たら「おかしいでしょ?」って日本語字幕がついてました。「おかしいでしょ?」だったら、別な中国語も合いそうだなって思ったんですけど、「奇怪(チーグァイ)」って言葉を「おかしいでしょ?」って変換してて、使えるかなって思えました。

長舩:私は、最初の出会いのシーンのタピオカ屋のところで、たぶん「全糖微冰(チュエンタンウェイビン/砂糖多め氷少なめ)」って言ってたと思うんですけど、日本語の字幕だと甘さを「砂糖多めで」って。「微冰(氷少なめ)」は何も言われてなかったです。

全員:そうそう!(同意)

阿部:氷は少なめ、30%くらいのやつね。でも字幕では「甘さ」の方しか出てなかった。


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◆字幕には文字数制限がありますからね。ところで皆さんは字幕をよく見てしまいますか?

全員:見ますー!

阿部:字幕見て、聞いて、映像見て・・・


◆頭の中では字幕より先に自分の翻訳がある感じですか?

阿部:頭では中国語で理解して、目で字幕を見ると日本語で理解する感じで・・・難しいです!(笑)

関:あーわかるような。そういう感覚がわかってきたかもしれない。


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◆他にも好きなシーン、セリフがあれば教えてください。

長舩:湯包(タンパオ)のジョークのところが笑っちゃった。

阿部:あー、朝、歯を磨いてるシーン!

関:出会いのシーンはやっぱり印象に残る。

藤田:台北101が見える場所で「付き合いたい」って男の人が言おうとしたのに、女性が「彼氏と初めて過ごす新年なんだから」と言って、スパッとしてて、なんかいいなって思いました。


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黄:私は、ワン・チュエンションが初登場したところ。工事現場で突然同じように見える男の人がふたり一緒に出てきて、どういうこと?って驚きました。

 

◆最後の方に「愛して失うほうが、愛さないよりいい」という深い言葉がでてきましたが、この言葉についてどう思いますか?

藤田:・・・愛したい。出会いたい。

全員:(笑)


◆じゃあ、タピオカ屋でバイトしなきゃ!

藤田:私、タピオカ屋でバイトしてます!


◆では、シュー・グァンハンみたいなお客さんが店に来るのを待つだけですね!(笑)

全員:(笑)

 

◆ロケーションは、主に台湾で撮影したそうです。留学などを通して、「あ、見覚えのある場所だ!」と思うような場所や懐かしい風景は出てきましたか?

長舩:最後の方のシーンで、上海から台北に戻って、圓山大飯店(ユェンシャンダーファンディエン)が、めっちゃ留学中に見た景色だ!って思いました。大学が近かったので、台湾を思い出しました。

阿部:全体的に台湾ぽい景色でした。

藤田:夜食買ってたなぁ、とか思い出しました。

全員:あー!そうそう!!


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◆この作品を友達に薦めるとしたら、どういう作品と説明しますか?

関:考察好きな人にはおススメしますね。内容を理解できる人がいれば話せると思います。

阿部:恋愛だよ、タイムスリップしてる恋愛!

全員:うんうん(同意)

阿部:相関図を見ながらね(笑)。

 

◆今日は配給会社の方もいらしてくださったので、今後、こんな台湾映画を観たいというリクエストはありますか?(笑)

全員:(口々に)難しくない映画!恋愛系!

関:むしろ逆に日本の映画を台湾で吹き替えしたものも観てみたい。

藤田:私はサスペンス!

黄:コメディ。

長舩:今回のような実写版は日本でも観れる機会があるので、台湾のアニメがあるのかわからないですけど、あるなら観てみたいです。


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◆では最後に言っておきたいことのある人は?

関:神曲ぞろい!歌詞の字幕も良かった。ほんと神曲!

全員:そうだねー!納得!

 




(photo&text:Kiyori Matsumoto)

 

『劇場版 時をかける愛』

監督:ホアン・ティエンレン(黄天仁)

出演:シュー・グァンハン(グレッグ・ハン/許光漢)青春18×2 君へと続く道』、アリス・クー(柯佳嬿)『共犯』、パトリック・シー(施柏宇)

2022年/香港=中国=台湾映画/中国語/106分/カラー/シネスコサイズ/原題:想見你(英題:Someday or one day)

配給:アット エンタテインメント

コピーライト:© Wanda Pictures Co.,LTD 映倫マーク:G

公式HP:www.tokikakeruai.com 映画公式X、Instagram、Facebook:@tokikakeruai

●9月12日(金)よりシネマート新宿ほかにてロードショー!

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