「情景を形状に」をコンセプトに2019年12月京都でスタートした“RAU”は、心に浮かぶ絵画のような情景、香りが呼び起こす心をくすぐる記憶、古の歌人が和歌に込めた情感といった情景を表現するパティスリーブランド。そして、RAUのシェフショコラティエールである高木幸世が自身の名を冠するブランドとして2021年12月にリリースした“Sachi Takagi”は植物性の素材のみを使用したプラントベースのチョコレートブランドだ。
この2ブランドの2023年バレンタイン新作発表会が先日都内で行われた。
京都の店舗を再現された会場は“RAU”と“Sachi Takagi”の商品、「IRO」「デセール」「キャラメルクッキー」「Maru」「Gelato Koki」「Chocography」などが、アート作品のように展示されており1つ1つ楽しみながら作品を見る事ができる空間になっていた。全てシェフ2人が型作りから手がけた展示品はまるで本物!実際食べられる食材で作っているそうで、こんなところにもチェフたちのこだわりが。
“RAU”と“Sachi Takagi”の2023年バレンタインのテーマはフランス。シャフの松下氏と高木氏は今夏フランスに行き、その時の情景や感情、記憶をチョコレートで再現したと伝えた。
ボンボンショコラの「IRO」の新作「Turquoise」「Lilac」はまさにそれが伝わってくるチョコレートだ。Turquoiseはコートダジュールの海をイメージしたバジル×オレンジ。バジルがしっかり感じられるが鼻を抜ける感じはオレンジでチョコレートではなかなか味わうことがない味。食感の違うガナッシュを2層構造で表現しているが空と海のようにその境界線が曖昧なのもTurquoiseの特徴。そしてLilacは食べた瞬間口いっぱいにラベンダーの香りが広がる。南仏の夕暮れをラベンダー×ロゼワインで表現したチョコレートはゆったりとしたい時におすすめ。そして個人的に今回の新作で1番好みのチョコレート。チョコレートを食べるための時間を作りたいな、と思わせてくれた。また「Cha」「Yamabuki」もリニューアル。IROは目で見ることができる色をあえて味で表現するために、見た目はシンプルなライン1本のみ。その1本のライン(色)から味や情景を想像しながら食べてみてほしいチョコレートだ。
屋根瓦の風景や形状をイメージして作られたのがRAUの「Nami-Nami」。その可愛い見た目から定番&人気なシリーズだ。そんなNami-Namiの新作はサクサクのビタークッキーとその間に挟まれた甘いチョコレート、そしてアクセントに柑橘を使用したコーヒー×柑橘。雪をイメージした白丸もポイントだ。またNami-Namiは1番カカオを使うシリーズでもあり、カカオ農園を支援したいというシェフたちの願いも込められているシリーズ。ちょっとしたお礼やお土産にもピッタリ。
そして“Sachi Takagi”のプラントベースのチョコグラフィーは、秋から冬にかけて食べたくなるる“栗”やバレンタインらしい“花”をモチ ーフにしたチョコレート3つを新作として発表。植物が持っている華やかさをイメージして作られたロゴの通り、華やさや繊細な絵柄に目が奪われるシリーズとなっている。
新作の「Marron」は自然の風景や人の温かさを水彩画のような模様で表現。そんな抽象的な絵柄とは違い、味は栗をそのまま食べているようなしっかりとした味わいだ。1番下がサクサクしてるので食感も楽しめる。モザイク柄の「Apple Crepe」はリンゴのクレープをイメージしてキャラメルやシナモンを組み合わせたチョコレート。
そして「Berry」はバレンタインバージョンとして再登場。やっぱりバレンタインチョコレートにはピンクや赤、ハート柄はかかせない。味はワイルドストロベリー、ラズベリー、カシスなどの詰め合わせで色々な味が楽しめるのも嬉しい。
シェフの思いがたくさん詰まった“RAU”と“Sachi Takagi”のチョコレート。2023年のバレンタインはそんなチョコレートに自分の気持ちをのせて大切な誰かに送ってみてほしい。
RAU オンラインストア
Sachi Takagi オンラインストア
〒600-8022
京都市下京区河原町通四条下ル2丁目稲荷町318番6
1階 To go /11:00-19:00
3階 Eat in /11:00-19:00(L.O.18:30)
GOOD NATURE STATION
1F / 3F
※11月中旬に1F・3Fともに大幅リニューアル予定です。
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